東大に合格するのはどれほど難しいのか?-数値で考える「東大合格の難易度」-

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教育

東大に合格するのはどれほど難しいのか?-数値で考える「東大合格の難易度」-

2020年8月9日

 我が家の教育方針・子育て方針は「子供が夢中になれるものがあったらその環境を整えていく。それが勉強であっても運動であってもいい」「もし運動にハマらず、勉強をやるなら公立トップ校を目指す」というものです。
 これを長男が1歳である現在、具体的にどうやって実行しているのかといえば、モンテッソーリ教育のいいとこどりをしながら、佐藤ママ(東大理三に4人のお子さんを合格させている)の理念を参考に、ゆるく取り入れている感じです。まだ習い事も何もさせていませんが…。

 さて、モンテッソーリ教育やら佐藤ママの本を読んでいる私を見た主人が一言。

主人
子供を東大に入れたいんだね

いいえ、違いますよ。
だいたい、東大に入れるなんて思ってないですよ。
東大の定員が3,000人ちょっと。市区町村に1人いるかどうかでしょ。
M(4歳兄+2歳双子姉妹の3児ママ)

主人
確かに。

それならあなたの甲子園出場の方がずっとすごい。1つの学年に1,000人もいない。
M(4歳兄+2歳双子姉妹の3児ママ)

主人
おー、確かに。

 さて、こんな会話をしたのがきっかけで、「東大を目指す」なんて並大抵のことではないと分かってくれたらしい主人。そもそも私も主人も東大なんてかすりもしないレベルの大学出身ですし、主人に至っては野球推薦(学問は分数でつまずいているレベル)。

 せっかくこの話をしたので、東大合格というのがどのくらい難しいのか、具体的な数値をまとめてみることにしました。

3行でまとめるこの記事のまとめ

・同じ学年の0.3%の人しか合格できない
・小学校の同窓生に1人も東大に合格した人がいない、は当たり前。同学年に市区町村に1人いないことも
・東大合格の鉄板ルートは私立中高一貫校受験対策の塾、私立中高一貫に通いながら塾通い。教育にかけられる費用も注目
すべてざっくり計算です。

同じ学年の0.3%しかいない

同じ学年の0.3%しかいない
 まず、東大に合格できるのは約3,000人です。そして、同じ年に生まれた人は約86万人(令和元年生まれ)~115万人(平成14年生まれ/今年受験生)です。100万人で計算してみます。

(3000/1000000)*100=0.3%

 同じ学年の、0.3%の人しか合格できない計算になります。

 ちなみに、「そもそも大学なんかいかないし」という人もいますから、受験生(センター利用約56万人)のうちの何%か、と計算してみると

(3000/560000)*100=0.54%

 0.5%ですから、やはりどれだけ狭き門なのかが分かりますね。

1つの学年において、1つの市区町村に1人の合格者がいないことも

 全国の市区町村の数は1724。合格人数は約3,000人ですから、1つの市区町村に2人程度と思えます。
 ただこれは人口比を加味していない計算です。人口が多い市区町村の方が東大合格者が多くなるのは当然ですから、1つの年に1つの市区町村に1人も合格者がいないこともあるわけです。
 つまり、「小学校で1番頭がよかった」レベルでは当然合格レベルではなく市区町村で1番レベル、高校もトップレベルの中のトップレベルにいなければなりません

東大合格の半分以上が私立中高一貫校出身

東大合格の半分以上が私立中高一貫校出身
 これは我が家が「私立中高一貫校に通わせる選択肢が今のところほぼできない」という面からお話しますが、こちらの記事によると、東大合格者の半数以上が私立の中高一貫校出身者だそうです。

 この記事は2018年のものですから、我が息子が大学受験をするこの記事の約20年後はもっともっと私立中高一貫校の割合は大きくなるでしょう。

 私立中高一貫校を受験する場合、多くは小学校3年生後半から受験用の塾に通います。まず、我が家のような郊外では「私立中高一貫校受験のための塾」の選択肢すらありませんそもそも私立中高一貫校が近くにないので、受験をするという選択肢を取るご家庭がほぼ存在しないのです。(ネットの記事を読む限り、私立中高一貫校に入れるために塾に新幹線通学する方もいらっしゃるそうですが、我が家にはその選択肢はなし)

 中学受験用の塾があったところで、我が家のある県のように「公立高校主義」の場合、そもそも東大合格に強い私立中高一貫校がありません。

 そして金銭的な問題。私立中高一貫校が高額になるのはいうまでもありませんが、そもそも受験対策の塾が高額なのです。そこからしても、「我が家のような郊外」「我が家のような中流サラリーマン家庭」は「東大を狙う」という考えすら浅ましく思えてくるわけです。

 具体的な数値を出しますと、例えば冒頭の佐藤ママ(東大理三に四人のお子さんが合格されている)のご家庭でいえば、ある意味「東大合格までの超鉄板ルート」を選択されています。
 小学校4年生から浜学園(だいたい3年間で300万円だそう※1)、灘で年間学費約66万円(6年間で約400万円)、鉄緑会(東大受験指導専門塾/高校2年生の最高額で年額100万円オーバー※2。佐藤家が何科目受けさせていたかは不明だが、高校から通わせた場合、科目数が最大数であれば200万以上はかかっている)まで通わせています。
 これで単純計算お一人900万円。幼少期から浜学園に入るまで続けていたといわれる公文やバイオリンを抜いてこの額です。
 「私立の医学部に通わせるよりはまぁ全然安いけれど…」くらいのお金がかかるわけです。

※1


※2

息子は息子の好きなことを見つけて欲しい

 最後のまとめになりますが、息子には息子の好きなものを見つけてもらいたいと思います。それが主人のように野球で、強豪校に入って甲子園を目指してもらってもいいと思います。
 それが勉強であるのなら、上を目指してもらいたいと思っています。もし東大を目指す、と思ってくれる素晴らしいですが、我が家の今の環境では難しいので、いざとなれば引っ越しまで考えることになるかもしれません(引っ越しの考えについてはこちらにもまとめました)。
 東大でなくても、勉強が好きになるよう環境は整えていきたいと思っています。「もし運動にハマらず、勉強をやるなら公立トップ校を目指す」が今のところの我が家の目標です。

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