私たち夫婦は人工授精→体外受精→顕微鏡受精というステップを経て、長男を授かることができました。ここまでに3年かかっています。
現在は2人目のために不妊治療を再開している、という状況です。
さて、精神的にかなりこらえる不妊治療ですが、夫の支えがあるからこそ続けられると言っても過言ではありません。
そんな夫がときには「敵」になることも…


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1位:(体の不調を訴えて)気の持ちようじゃない?
これ、一生忘れない(笑)同じ墓に入っても、墓の中で隣でずっといい続ける自信があるくらい、心に残っている言葉です。
これは長男を授かる前のこと。採卵の前々日くらいの出来事です。


この言葉を聞いたときは何も言えず、主人が仕事に行った後1日泣いていましたね。なんのために不妊治療しているのか分からなくなりました。

ちなみにこの不調、気の持ちようなどではなく、アンタゴニスト法で卵子を大量に育てたのが原因です。30代にしては卵子が大量に育ったこと(採卵できたのはなんと50個オーバー!)、そのために採卵後にはOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になり、入院を余儀なくされました。
つまり、主人に不調を訴えたときはお腹の中が卵子でいっぱいだったんです。

2位:今やっている治療法を知らない
二人目希望で不妊治療を再開してしばらく経ってのこと。







本当にあった、本当に怖い話です(笑)
もうね、本当に呆れました。あー、この人は私の妊娠できるかどうかは他人事で、当事者ではないんだと。当事者じゃないから目の前でタバコも吸えるし、ビールも飲めるし…
別にね、シート法だとか、アシステッド・ハッチングをやるとか、そんな細かい話まで知っていて欲しいわけじゃないんです(知っていて欲しいけど)。せめて、せめて顕微受精をやっていることは知っておいてほしい。
こんなレベルを知らないって、主人の勤め先を知らない、って言っているようなもんです。
しかもこれ、妊活しはじめて初期の段階の話ではないんですよ。2人目のために妊活を「再開」して「しばらく経ってから」のできごとです。
しかもそんなことを聞いてきた理由が「私の具合」「治療の進捗状況」を知りたいからではなく、「知人(同級生の女性)に不妊治療の体験談を教えるため」というのが余計な腹立つ(笑) 外面がいいんですよ、主人。
我が家はできていないんですけどね。

ちなみに後日談。主人に「なんで顕微受精っていうことすら知らないの?」と聞いたら「名前を知らなかっただけじゃん」と反論されました(笑)いやいやあなた、治療内容すら間違っていましたから(笑)
3位:「歌でも歌って紛らわしてよ」「嫌」
私は本当に注射が嫌いで、体外受精(ふりかけ法)をやっていたときは自己注射が嫌すぎて、毎日1時間以上かけて病院に通い、看護師さんに注射を打ってもらっていました。
顕微鏡受精に進み、クリニックを変えたのですが、その病院は通院で看護師さんに注射を打ってもらうことはできず、毎日決まった時間に自己注射する必要がありました。
お腹に注射器を、しかも自分で刺さなければなりません。もう、イヤでイヤで…
そのとき、主人にお願いしたのがタイトルです。


ちなみに採卵前、時間通りに点鼻薬(ブセレキュア)をやらなければならないときには、もう主人のことを諦めていたので夜中まで一人で起きてやるつもりだったのですが、

なんて言って、夜中まで起きていました。どの口が言ってるんだ、って呆れましたよ、言わなかったですけど。

4位:タバコを辞めない
いや、主人は一時期タバコを辞めていたんです。それは「採卵前」まで。採卵が終わったら

と。
そもそも禁煙していた理由が精子の数が少ない、運動率も悪い、禁煙すれば改善が見込めるかもとのことだったため、顕微受精で受精卵ができればもう禁煙する理由がない、というのが主人の主張。
その後、一応は長男妊娠中まではなんやかんやで禁煙を続けていましたが、長男出産後に再び吸い始めました。私のことも、長男のことも関係なし。

5位:義両親にベラベラしゃべる
長男が生まれてから義両親が泊まりにきたときのこと。私は長男を寝かしつけるためにリビング横の和室で寝かしつけしていたのですが、酒に酔った主人が義両親にベラベラベラベラ不妊治療のことを喋る。



…本当にね、こんなに大変な思いをしてようやく授かれたんだと言いふらす。
別に義両親に不妊治療のことを隠していたわけじゃないんです。
でもね、ベラベラ喋るのは違うでしょ、と。主人がやったのは精子とお金を出したことくらい(人工授精までは全額私が出していた)、なんなら私を傷つける言葉しか言ってないぞ、と。
義父なんて「いやー、そんなに苦労して授かったなら可愛くて仕方ないだろう」なんて言ってるし。
…っていうか、この時点(長男0歳)までは、主人はしっかり治療内容も覚えていたんですよね。2人目の治療再開のときまでになぜスッポリ治療内容を忘れることができるのか。
6位:第二子の陽性反応で「奇跡だ」
この「奇跡」発言、普段なら聞き流せるし、同感すらもできるのですが、第二子の陽性反応のときは聞き流すことができなかったんです。そして反論しました。
だって、その「奇跡」を起こすために、薬だけでなく、漢方やらサプリメントを取って、カフェインもアルコールも避けて生活していたんです。努力の結果が陽性反応なんです。何もしないで陽性反応にたどり着いたわけじゃない。あなたみたいに好きなだけアルコールを飲んでタバコを吸って夜ふかししたわけじゃない…(とまでは言えなかった)
不妊治療中、夫で「良かった」と思えたことランキング
最後に、不妊治療で「主人の悪いところ」ばかり挙げましたが、いいところもあったはずなので、思い出してみました。
クリニックへの付き添い
今はコロナで付き添いNGの病院が多いとは思いますが、当時はクリニックへ付き添ってくれたこともありました。
…そういえば、クリニックを卒業する日、クリニックのピリピリする空気の中、「絶対に妊娠したことを悟られないように」といい続けていたにも関わらず、「母子手帳のことなんだけど」と切り出され、後でぶちギレたことをこれを書いて思い出しました(汗)
凍結胚の数を電話で聞いてくれた
体外受精や顕微鏡受精で「何個育ったか」「何個凍結できるか」は電話確認のクリニックも多いと思います。我が家はこれを主人にお願いしました。
これは本当にお願いして良かったです。高度不妊治療で夫が携われる数少ないチャンスです。
薬の仕分けをしてくれた
体外受精、顕微授精それから胚移植周期、どの段階でも薬が処方されます。私の場合、一番多いときで7種もありました。しかも今日飲んだ薬が明日には不要になっていたり、明日から飲む薬が2種増えたり、飲む時間も回数も異なる薬を把握するだけでも大変!
我が家の場合、これらを1日ごとに小袋に分けていました。普段は私の担当。
1度だけどうしても手が回らず、主人に仕分けを頼んだところ、快諾してくれました。
妻がどれだけの薬を飲んでいるか把握できるので、これも高度不妊治療で夫が携われる数少ないチャンスだと思います。
遠いクリニック、高いクリニックに通うのを許してくれた
私たちの場合、当時住んでいた地域のクリニックは予約ができないほど混み合っているか実績不明の2択でした。ですから、体外受精のクリニックも、選び直した顕微鏡受精のクリニックも車や電車で1時間以上かかる場所にありました。
そういったクリニックを選んでも何も文句を言わなかった主人には感謝しています。高度不妊治療になってからは費用も持ってくれましたしね。
ちなみにかかった費用は下記にまとめました。
2人目治療再開中、子どもの面倒を見てくれる
現在は2人目の治療再開中です。クリニックに通っているときは主人が長男の面倒を見てくれています。
ちなみにこれも、


と言っておきながら、いざ通院日が決まると

と言われて慌てて通院日を変えたり(しかも1度じゃない)、義両親に「(主人)一人で面倒見られるのか?」と聞かれたときは

なんてええかっこしいをして、私をイライラさせてくれます(笑)
この記事のまとめ
いかがでしたか。
この記事を書いているのは2人目希望で不妊治療を再開している途中ですが、これが1人目の不妊治療のときだったら、もっと記事は長くなっていたはず。当時言われてイヤだったことはなるべく気にしない、忘れるよう心がけていたんです。どうしても、一人でも子どもが欲しかったため、主人とケンカしている場合ではなかったので、記憶に残らないようにしていたんです(もしこの時点で思いつめていたら、長男には出会えなかったし、おそらく離婚しています)。
「言ってはいけないライン」というのがあります。妊活で悩んでいるご夫婦の参考になればと思います。