こんばんは。M(3児の兄妹ママ)です。
今回は双子の経膣分娩のお話。
私の場合、帝王切開が怖くて、双子判明時点から「双胎でも経膣分娩可能(もちろん、母子ともに危険があれば帝王切開に切り替える)」を掲げている産院を探していました。
運良く自宅からそこそこ近い大病院(地域周産期母子医療センター)がこの方針だったので妊婦健診でお世話になり、34wから管理入院し、妊娠高血圧症候群だったこと、子宮口が既に5cm開いていることから35wでの出産になりました。


この記事はこんな人に役立つかもしれません
3行でまとめるこの記事のまとめ
・頭位×骨盤位でも経膣分娩できた
・計画出産だったが、2日目に仕切り直した
双子出産までのスケジュール
前日まで
管理入院中の医師による内診、エコーで計画出産予定日が決まりました。34wで管理入院してから3日目のことでした。
語呂合わせ的な意味で覚えやすい日だったので、その日を目指して大人しく過ごすことにしました。
ちなみにこのとき子宮口は既に5cm開いていました。まぁ、管理入院当日で4cmだったんですけど(笑)
たくさんの助産師さんに、前日、当日含め「経産婦だから陣痛がくればすぐ産まれるよ」「子宮口が開いているから陣痛がくればすぐ産まれるよ」とのお言葉を頂いていました。
1日目(計画出産予定日)
8時に陣痛室へ移動との案内
荷物の整理をして出発。
8時10分 陣痛室着
荷物の整理。朝食も陣痛室でした。
8時25分 内診室へ移動と案内
このとき、ご飯も歯磨きも終わっていませんでした(笑)
この時点でこの日1日を担当してくれる助産師さんに不信感を覚えてしまったんです。
これがすべての始まり…明日もこの助産師さんが担当してくれることになるとは…
8時30分 内診、エコー
エコーで双子の位置を確認、一人目頭位、二人目骨盤位でした(数週間前は二人とも頭位)。
内診では子宮口が5~7cmとのことでした。
9時前 陣痛室に戻る
「いつでも自由に動けますよ」との助産師さんの言葉をいただき、トイレだけ済ませてベッドへ。
が、NSTを付けたので勝手には動けないようになってしまいました(まだ歯磨きも済んでない…)。
NSTを付けるときは「今はこんなに下にいるんですよ、「私」が前付けたときはもっと上だったんですよね」と、助産師さん主導の言葉が気になる…産むのは私なのに。
採血は痛いし、点滴の針はグリグリされて失敗されるし(おかげで利き腕に付けることに。これも痛かったけど、3回目失敗されるのがイヤでずっと我慢。翌日は他の助産師さんが利き腕じゃない方に付けた点滴をメインで使うことになっていた)。
NSTのモニターの位置を直すのもアルコールで濡れた手のままだし(冷たくてびっくりする)、いつでも水分はとって下さいと言ってテーブルをベッドから遠くに置くのも、ノックしながら入室してくるのも(せめて返事があるまで待ってくれ)、「この助産師さんとはぜーんぜん、波長が合わないな」と感じさせてくれました(笑)
9時半 促進剤スタート
30分ごとに10ずつ増えて、120(最大量)まで増えました。
12時 強い陣痛が来ないまま昼食
普通に食事を取ることができたので、私の場合、寝転がっているときより、座っているときの方が陣痛が進まない体質らしいことを理解しました。
13時半 ようやく強めの陣痛
最終的に3分起きの陣痛までの進みましたが、一人目のときの陣痛とは違い、耐えられる痛み(強い生理痛くらい)でした。
助産師さんは「痛みに強いんですか?波形は陣痛が来ているみたいだけど」と言われましたが、自分でも「この痛みじゃ産まれないだろうな」という実感はありました。
14時 医師による内診
内診が怖いんです、というと優しくしてくれた…素敵な女医さんでした。
子宮口はやっぱり7cmくらいでお産は進んでおらず。
14時半 助産師によるグリグリ
助産師さんのグリグリは痛かった…。
助産師さんからトイレに行くよう指示されました(おしっこが出れば赤ちゃんが下がるということらしい)。
同じく陣痛椅子に座るよう指示されました(陣痛椅子というが「陣痛「緩和」椅子」なので、私の場合、文字通り、陣痛が遠のいてしまった・笑)。
15時半 医師による内診(人工破膜させる予定)
破水させる予定が「今日はもう遅い」とのことで、翌日仕切り直しに(言われたときは本当に意味が分からなかった…要は今から陣痛が進んでお産になっても、夜勤の時間帯になるから対応できる医師か少ない、ということらしい。だったら昼くらいに分かっていただろう、と言いたかった…)
促進剤終了。
16時半 自室へ戻る
この出産予定日は語呂合わせ的に日にちが良く、どうしても産みたかったため、売店まで歩いたり、軽いスクワットをしたが陣痛は遠のくばかりでした。
17時 恐ろしい眠気に襲われ睡眠
強い生理痛くらいとはいえ、痛みに耐えたので体は疲れていたようです。起きていられませんでした。
18時 夕飯
18時半 睡眠
以降、検温やトイレでたまに起きたものの、翌朝6時まではほぼほぼ睡眠できました。
私の場合、この日は助産師さんに対する不満(ストレス?)もあってお産が進まなかったんだろうな、とも思います。
2日目(仕切り直し)
6時半 NST
NSTは以降朝食の時間まで続きました。
8時15分 朝食
1日目と同じ助産師さんが担当であることが分かり、絶望する…
こういうとき、コロナで立ち会い出産できないのは辛いと感じました。心許せる人がいない…
8時25分 内診
まさかの食事時間10分(笑)
朝食はギリギリ食べ終わらせました。
8時30分 人工破膜
一人目のときも人工破膜してもらいましたが、一人目のときは激痛。今回は人工破膜でも全く痛みがなく、医師の技術力でこんなにも違うのかと驚きました。
その後すぐになぜか助産師さんのグリグリ(激痛)。
9時 陣痛開始+促進剤開始
促進剤を入れる前後には陣痛が始まっている実感はありました。前日の「強い生理痛」とは比べ物にならないほどの痛みがありました。
一人目の経験から
・妊娠高血圧症候群なので、光も刺激になるからタオルで目隠ししておいた(これも成功)
・この痛みなら1時間程度でお産につながるはずだから、1分に1回の波として30回耐えればいいはず、という計算をしていた(実際には1時間に5回程度しか強い痛みは来なかったが、計算しておいて気は楽になった)
と、自分なりに対策して陣痛に耐えました。
10時 分娩室に車椅子で移動
例の助産師さん「(NSTは)いい波形だけど、まだですね」内診後「すぐに分娩室に移動です。いきまないでね!」←こういうパターンが多すぎる…。
自分では「まだお尻の方に下がってきていないから分娩は先だろう」という感覚がありました。
10時20分 長女誕生
長女誕生までは3回ほどのいきみでした。助産師さん(私が苦手意識を持った方ではない)お二人が、いきむときに手を握らせてくれました。今思うと本当に申し訳なかった(握力は超強いし、コロナ渦だし)…
一人目のときはいきんでも全然痛くなかった(むしろやっといきめるという安堵感と、スポンと産まれる快感さえあった)のですが、長女のときは「鼻の穴からスイカを~」の表現がぴったりの痛みでした。長女のほうが長男より1000gほど小さいんですけどね。
10時26分 次女誕生
助産師さん数人でお腹を左右から支え、ルートを確保していました(お腹に余裕があるので、ひっくり返ったり、変な位置になる可能性があるらしい)。
で、臀位?(お尻が下)だったらしいので、無理やり引っ張って取り出す感じ。なので、最後の最後はほとんどいきんでいません。
専門的なことは分かりませんが、素人的にはこんな感じでした。
二人とも吸引なし、会陰切開なしでした。
10時40分 胎盤摘出
私の場合、双子出産より胎盤を取り出す処置の方がずーっと痛かったです(一人目のときより遥かに痛かった)。
あまりに痛すぎて絶叫。医師や助産師さんの手を振り払っていたり押しのけたりしていました。本当にご迷惑をおかけしました…
出血過多(2000ml)だったそう。後少しで輸血が必要だったらしいです。
ちなみに、出血が2000mlあったとのことで、数時間後、医師に「2kg痩せたってことですか?」と聞いたら「その分点滴で入れているから痩せていない」とのこと(笑)
以降、点滴で眠らされる…(っていうか、胎盤の処置の時点で眠らせてくれ…)
13時30分 カテーテルをつけるか付けないかでひと悶着
胎盤の処置等、お腹に強い刺激があったので、おしっこが溜まっていても麻痺して出せないだろうという例の助産師さん。
どうしてもカテーテルを付けたくない私(笑)
結局、3時間後にもおしっこが出ないようであればカテーテルをつけることに(結果として1時間ちょっとでトイレにはいけた)
13時30分 自室に歩いて戻る
15時30分 NICUで我が子と対面
小さく産んでしまったので、双子はすぐにNICUでした。対面したときはこんなに小さく産んでしまって申し訳ないという気持ちで涙が出そうでした…。
2300g弱だったのですが、「この病院にしては大きいよ」「双子だから十分」とお言葉を頂きました。
夜 産後ハイ+α
余談ですが、夜は産後ハイでなかなか眠れませんでした。
後陣痛は双子の場合強い、といいますが、薬も処方され、貼るカイロを貼っておいてしのぐことができました。あんなにうめき騒ぎましたが、胎盤の処置が最適だったんだと思います。その後の出血も一人目と比較すると比べ物にならないくらい少なかった(夜用ナプキンで十分なくらい)ですし。
(ちなみに、産後の処置でお腹にアイスノンを乗せると思いますが、私はそのアイスノンを頭において眠っていました…それももしかしたら良かったのかもしれません)。
また、一人目のときは夜間での出産だったので翌日から慌ただしい毎日という記憶しかありませんが、今回のように午前中に産めると午後はすっかり予定が空いてしまうので(NICUの面会時間も限られている上、産後フラフラで歩けない)、ゆったりとした時間を過ごすことができました。
お腹は皮がダルダルですが、お腹のサイズは一気に縮まりました。
おまけ 産後の入院生活
おまけではありますが、産後の入院生活についてもちょっとだけまとめました。
産後、子どもたちはNICUに入ってしまっているので、母子同室ではありません。これだけでびっくりするほど母体の回復速度が違います(私の場合、小さく産んでしまったから余計に母体にはダメージが少なかったというのもありますが…)。
NICUの面会時間は病院によってそれぞれだと思いますが、私の入院していた病院では1日3回のみ。
1日3回、何をするのかというと、分娩初日、翌日は面会だけ、翌々日以降は授乳指導(母乳)が1回、抱っこでのミルクが2回という感じで、入院生活はほとんどやることがありません。夜中に母乳マッサージをするのが辛かったくらい(母子同室よりは遥かに楽)。
この記事のまとめ
いかがでしたか。
双子の経膣分娩のレポはあまりないのでまとめてみました。半分くらい助産師さんへの恨みつらみになっているかも(汗)
この記事が双子の経膣分娩を考えている方の参考になればと思います。